1. Amiko Marko

アルファベット

エスペラント語のアルファベットは28文字から成り立っている。a, b, c, ĉ, d, e, f, g, ĝ, h, ĥ, i, j, ĵ, k, l, m, n, o, p, r, s, ŝ, t, u, ŭ, v, z. ^ の付いた文字は、^ の付いていない文字とは別の文字であり、発音も異なる。

母音はほぼ日本語の母音と同じ。

  • a (ア)
  • e (エ)
  • i (イ)
  • o (オ)
  • u (ウ)※日本語のウよりも幾分強く発音

子音は1文字では発音しにくいのでoをつけて説明する。

  • bo (ボ)
  • co (ツォ)
    • 注意:co はコではなくツォと発音する
  • ĉo (チョ)
  • do (ド)
  • fo (フォ)
  • go (ゴ)
  • ĝo (ヂョ)
    • ĝoĵo の違いに注意:ĝo は「チョ」を濁音にして「ヂョ」と発音する
  • ho (ホ)
  • ĥo (ホ)
    • 日本語や英語にはないが、スペイン語、ドイツ語やロシア語などでよく使われる発音
    • ハラペーニョ(Jalapeño)、バッハ(Bach)、ハラショー(хорошо)などの「ハ」に近い
    • kへの置き換えが進んで、現在は使用頻度が少ない
  • jo (ヨ)
    • 注意:jo はジョではなくヨと発音する
    • 母音のあとにjをつけた aj, ej, oj, uj は、母音に軽く「ィ」を添えた発音になる
    • aj (アィ)
    • ej (エィ)
    • oj (オィ)
    • uj (ウィ)
  • ĵo (ジョ)
    • ĝoĵo の違いに注意:ĵo は「ショ」を濁音にして「ジョ」と発音する
  • ko (コ)
  • lo (ロ)
  • mo (モ)
  • no (ノ)
  • po (ポ)
  • ro (ロ)
  • so (ソ)
  • ŝo (ショ)
  • to (ト)
  • ŭo (ウォ)
    • ほとんどの場合、 (アゥ)または (エゥ) の形で使われる
  • vo (ヴォ)
  • zo (ゾ)

発音

単語は書かれたとおりに発音する。

  • amiko (アミーコ)
  • ĉambro (チャムブロ)
  • ĝi (ヂ)

アクセント

2音節以上の単語は、最後から2番目の音節にアクセントを置く。

  • te-le-FO-no (テレ フォ ーノ)
  • ra-DI-o (ラ ディー オ)
  • kaj (カィ) アクセント無し
  • a-MI-ko (ア ミー コ)
  • ES-tasエス タス)
  • 注意: AN-kaŭアン カゥ)は kaŭ で1つの音節である。ŭ は半母音。

母音が連続する単語に注意。例:historio (hi-sto-RI-o, ヒスト リー オ).

冠詞

定冠詞は la で、性・格・数による変化はない。不定冠詞はない。

  • la amiko – (ある特定の)友だち
    • amiko – (不特定の)友だち
  • la laboro – (ある特定の)仕事
    • laboro – (不特定の)仕事

人称代名詞

  • mi – 私
  • vi – あなた
  • li – 彼
  • ŝi – 彼女
  • ĝi – それ
  • ni – 私たち
  • vi – あなた方
  • ili – 彼ら、彼女ら、それら

所有代名詞

所有代名詞は、人称代名詞の末尾に -a を付ければよい。

  • mia – 私の
  • via – あなたの
  • lia – 彼の
  • ŝia – 彼女の
  • ĝia – それの
  • nia – 私たちの
  • via – あなた方の
  • ilia – 彼らの、彼女らの、それらの

名詞

すべての名詞は -o で終わる。性の区別は無い。女性は接尾辞 -in- を付けることによって表す。

  • tablo – 机
  • lernanto – 生徒
  • lernantino – 生徒 (女性)

複数形

名詞・形容詞とも複数には、品詞語尾の後に複数語尾 -j を添える。

  • tabloj – 机(複数)
  • lernantoj – 生徒たち
  • viaj lernantoj – あなたの生徒たち

動詞

  1. 不定形の語尾は -i で、すべての動詞に共通である。
    • lerni – 学ぶ(こと)
    • labori – 働く(こと)
    • esti – ~である(こと)
  2. 現在形は -as で終わる。人称と数による変化はない。
    • mi sidas – 私は座っている
    • vi sidas – あなたは座っている
    • ni sidas – 私たちは座っている
    • ili sidas – 彼らは座っている
  3. Mi estas ... – 私は...である
    • Vi estas ... – あなたは...である 
    • Li, Ŝi, Ĝi estas ... – 彼、彼女、それは...である 
    • Ni estas ... – 私たちは...である 
    • Ili estas ... – 彼ら(彼女ら、それら)は...である 
    • Marko estas lernanto. – マルコは生徒である。

Ĉu?

「~ですか?」とたずねる疑問文の頭に付ける。 「Jes(はい)」または「ne(いいえ)」で答える。

  • Ĉu vi sidas? – あなたは座っていますか?
  • Jes, mi sidas. – はい、私は座っています。
  • Ne, mi ne sidas. – いいえ、私は座っていません。
  • Ĉu vi skribas? – あなたは書いていますか?
  • Jes, mi skribas. – はい、私は書いています。
  • Ne, mi ne skribas. – いいえ、私は書いていません。

Kiu?

「誰、どれ、どちら...ですか?」(名詞的用法)や「どの、どちらの(人・物)...?」(形容詞的用法)をたずねる疑問詞。

  • Kiu vi estas? – あなたはどなたですか?
  • Kiu instruisto sidas? – どの先生が座っていますか?

接尾辞 -ist

なにかの活動に常時従事している人を示す。職業人・主義者を示す。

  • instruisto – 先生
  • hotelisto – ホテル経営者
  • esperantisto – エスペランティスト

接尾辞 -in

女性を示す接尾辞。

  • patro – 父
    • patrino – 母
  • lernanto – 生徒
    • lernantino – 女生徒
  • instruisto – 教師
    • instruistino – 女教師

Jes

jes は「はい」、「ええ」(肯定)。発音は英語の「イェス」(Yes)と同じ。

  • Ĉu vi estas en la ĉambro? - あなたは部屋にいますか?
    • Jes, mi estas en la ĉambro. - はい、私は部屋にいます。

Ne

ne は「いいえ」(否定)。

  • Ne, mi ne estas en la ĉambro. - いいえ、私は部屋にいません。