アルファベット
エスペラント語のアルファベットは28文字から成り立っている。a, b, c, ĉ, d, e, f, g, ĝ, h, ĥ, i, j, ĵ, k, l, m, n, o, p, r, s, ŝ, t, u, ŭ, v, z.
^ の付いた文字は、^ の付いていない文字とは別の文字であり、発音も異なる。
母音はほぼ日本語の母音と同じ。
- a (ア)
- e (エ)
- i (イ)
- o (オ)
- u (ウ)※日本語のウよりも幾分強く発音
子音は1文字では発音しにくいのでoをつけて説明する。
- bo (ボ)
- co (ツォ)
- ĉo (チョ)
- do (ド)
- fo (フォ)
- go (ゴ)
- ĝo (ヂョ)
- ĝo と ĵo の違いに注意:ĝo は「チョ」を濁音にして「ヂョ」と発音する
- ho (ホ)
- ĥo (ホ)
- 日本語や英語にはないが、スペイン語、ドイツ語やロシア語などでよく使われる発音
- ハラペーニョ(Jalapeño)、バッハ(Bach)、ハラショー(хорошо)などの「ハ」に近い
- kへの置き換えが進んで、現在は使用頻度が少ない
- jo (ヨ)
- 注意:jo はジョではなくヨと発音する
- 母音のあとにjをつけた aj, ej, oj, uj は、母音に軽く「ィ」を添えた発音になる
- aj (アィ)
- ej (エィ)
- oj (オィ)
- uj (ウィ)
- ĵo (ジョ)
- ĝo と ĵo の違いに注意:ĵo は「ショ」を濁音にして「ジョ」と発音する
- ko (コ)
- lo (ロ)
- mo (モ)
- no (ノ)
- po (ポ)
- ro (ロ)
- so (ソ)
- ŝo (ショ)
- to (ト)
- ŭo (ウォ)
- ほとんどの場合、 aŭ(アゥ)または eŭ(エゥ) の形で使われる
- vo (ヴォ)
- zo (ゾ)
発音
単語は書かれたとおりに発音する。
- amiko (アミーコ)
- ĉambro (チャムブロ)
- ĝi (ヂ)
アクセント
2音節以上の単語は、最後から2番目の音節にアクセントを置く。
- te-le-FO-no (テレ フォ ーノ)
- ra-DI-o (ラ ディー オ)
- kaj (カィ) アクセント無し
- a-MI-ko (ア ミー コ)
- ES-tas ( エス タス)
- 注意: AN-kaŭ ( アン カゥ)は kaŭ で1つの音節である。ŭ は半母音。
母音が連続する単語に注意。例:historio (hi-sto-RI-o, ヒスト リー オ).
冠詞
定冠詞は la で、性・格・数による変化はない。不定冠詞はない。
- la amiko – (ある特定の)友だち
- la laboro – (ある特定の)仕事
人称代名詞
- mi – 私
- vi – あなた
- li – 彼
- ŝi – 彼女
- ĝi – それ
- ni – 私たち
- vi – あなた方
- ili – 彼ら、彼女ら、それら
所有代名詞
所有代名詞は、人称代名詞の末尾に -a を付ければよい。
- mia – 私の
- via – あなたの
- lia – 彼の
- ŝia – 彼女の
- ĝia – それの
- nia – 私たちの
- via – あなた方の
- ilia – 彼らの、彼女らの、それらの
名詞
すべての名詞は -o で終わる。性の区別は無い。女性は接尾辞 -in- を付けることによって表す。
- tablo – 机
- lernanto – 生徒
- lernantino – 生徒 (女性)
複数形
名詞・形容詞とも複数には、品詞語尾の後に複数語尾 -j を添える。
- tabloj – 机(複数)
- lernantoj – 生徒たち
- viaj lernantoj – あなたの生徒たち
動詞
- 不定形の語尾は -i で、すべての動詞に共通である。
- lerni – 学ぶ(こと)
- labori – 働く(こと)
- esti – ~である(こと)
- 現在形は -as で終わる。人称と数による変化はない。
- mi sidas – 私は座っている
- vi sidas – あなたは座っている
- ni sidas – 私たちは座っている
- ili sidas – 彼らは座っている
- Mi estas ... – 私は...である
- Vi estas ... – あなたは...である
- Li, Ŝi, Ĝi estas ... – 彼、彼女、それは...である
- Ni estas ... – 私たちは...である
- Ili estas ... – 彼ら(彼女ら、それら)は...である
- Marko estas lernanto. – マルコは生徒である。
Ĉu?
「~ですか?」とたずねる疑問文の頭に付ける。
「Jes(はい)」または「ne(いいえ)」で答える。
- Ĉu vi sidas? – あなたは座っていますか?
- Jes, mi sidas. – はい、私は座っています。
- Ne, mi ne sidas. – いいえ、私は座っていません。
- Ĉu vi skribas? – あなたは書いていますか?
- Jes, mi skribas. – はい、私は書いています。
- Ne, mi ne skribas. – いいえ、私は書いていません。
Kiu?
「誰、どれ、どちら...ですか?」(名詞的用法)や「どの、どちらの(人・物)...?」(形容詞的用法)をたずねる疑問詞。
- Kiu vi estas? – あなたはどなたですか?
- Kiu instruisto sidas? – どの先生が座っていますか?
接尾辞 -ist
なにかの活動に常時従事している人を示す。職業人・主義者を示す。
- instruisto – 先生
- hotelisto – ホテル経営者
- esperantisto – エスペランティスト
接尾辞 -in
女性を示す接尾辞。
- patro – 父
- lernanto – 生徒
- instruisto – 教師
Jes
jes は「はい」、「ええ」(肯定)。発音は英語の「イェス」(Yes)と同じ。
- Ĉu vi estas en la ĉambro? - あなたは部屋にいますか?
- Jes, mi estas en la ĉambro. - はい、私は部屋にいます。
Ne
ne は「いいえ」(否定)。
- Ne, mi ne estas en la ĉambro. - いいえ、私は部屋にいません。